上咽頭擦過療法は、上咽頭の炎症部に塩化亜鉛を直接塗布する治療法です。
これはEpipharymgeal Abrasive Therapy(EAT)とも呼ばれています。
喉(のど)以外の部位に起こっている全身症状は、実は上咽頭の慢性炎症が原因である可能性があります。
時代はさかのぼり、1960年代に山崎春三先生(大阪医大初代耳鼻咽喉科教授)及び
堀口伸作先生(東京医科歯科大初代耳鼻咽喉科教授)が開始した治療法が上咽頭擦過療法です。
人は呼吸することで、空気中の細菌、ウイルス、ほこりを吸い込みます。
それらは、鼻から上咽頭、中咽頭、下咽頭、喉頭、気道、肺へ運ばれるわけで、その最初の関所が上咽頭になります。
上咽頭には、カラダの状態を調節する神経がたくさんつながっており免疫を管理する部位となります。
昨今、再び上咽頭擦過療法が注目されはじめたのは、新型コロナウイルス感染症における嗅覚障害において良好な結果が報告されたからです。
ですが、残念ながらこれまでのところ上咽頭擦過療法を評価するための臨床試験は行われておりません。
また、その治療効果に確固たる根拠が示されていないところが現状です。
したがって、
以下に示した すべての症状、疾患に対して100%有効な治療法ではないことをご承知おきいただきまして
補助的治療として受けていただくことになります。
塩化亜鉛液を染み込ませた綿棒で上咽頭をこすることで病的粘膜を除去し、正常な粘膜に修復させていきます。
開発当初は上咽頭に強く擦りつけ、擦過による出血と疼痛の程度で、炎症の程度を判断し、診断と治療の指標としていましたが、
現在は、鼻咽腔内視鏡を使用し上咽頭の炎症所見を確認しながら治療が行えます。
多少の痛みをともなうことがあります。
上咽頭の炎症が強い方ほど軽い出血とヒリヒリする痛み、まれに治療後1時間程度鼻漏が持続することがあります。
(ただ、回数を重ねると痛みは軽減していきます。 )
(下記写真参照)鼻と口の両方から行う方法があります。
当院では、まず鼻から綿棒で行い、慣れれば口から咽頭捲綿子を追加して
両方から行う方法をおすすめしています。
3分程度
週1回 (計2~10回程度)
初診時は、検査料+処置料+処方箋料=3千円程度(3割負担)
再診(2回目以降)5百円程度(3割負担)
(息を吐く簡単な体操。 いつでもどこでもできます。 )
口呼吸がなくなり、鼻呼吸になることで治療効果が高まり、免疫力もアップしていきます。
方法は、医院にて用紙を配布いたします。
生理食塩水で鼻から上咽頭を洗浄します。
当医院では、ハナクリーン洗浄器および医療用添加塩を販売しております。